ワクチン接種を行うことで、ペットを時に命にかかわる感染症のリスクから守ることができます。 感染症のリスクから守り続けるためには、定期的なワクチンの追加接種をする必要があります。しかし、ワクチンの効果の持続期間には個体差があり、当院では特に高齢や基礎疾患のあるペットに関しては抗体検査を実施し、抗体が少なくなったタイミングでの追加接種を提案しています。
当日は、元気・食欲があり、嘔吐や下痢をしていないかを確認してください。ワクチン接種後はごくまれに副反応が出ることがあります。
接種後30分程度は血圧低下、呼吸困難などを起こすアナフィラキシーショックに備えて、ペットを観察し、異常がある場合はすぐにスタッフにお声掛けください。
数時間経過してから、顔が腫れたり、かゆみ、頻回の嘔吐などの症状が出ることもあります。このような症状が出た場合もご連絡ください。
このような理由からワクチンはなるべく午前中~午後早めの時間に接種することをお勧めします。ワクチン接種後2~3日はなるべく安静にし、激しい運動やシャンプーは避けてください。ワクチン接種すぐに免疫ができるわけではなく、抗体ができるまでには1~2週間程度かかります。子犬の場合はワクチンプログラムが終了するまで散歩やトリミングは控えてください。
- ネコちゃん
- ワンちゃん
※狂⽝病の予防は法律で義務付けられています
フィラリア症(⽝⽷状⾍症)とは蚊に刺されることで感染し、最終的に⼼臓に寄⽣する寄⽣⾍により⼼不全など様々な症状を引き起こす感染症です。
蚊に刺されることを100%防ぐことはできません。そのため、予防時期は蚊の発⽣時期から、蚊がいなくなってから1ヶ⽉後までとなります。定期的に予防することで⼼臓へのフィラリアの寄⽣を防げます。また、フィラリアに感染している状態で予防薬を使⽤すると、駆除された⾍体により重篤な症状を引き起こしますので、必ず毎年⾎液検査で感染していないことを確認してから投薬をしましょう。
ノミは暖かい室内だと冬でも繁殖します。また、ダニはペットだけではなくSFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの人にとって重篤な感染症を媒介するため、特に温暖化の影響でノミやマダニの活動期間が長くなっている現代では通年予防をおすすめします。
ワンちゃん・ネコちゃんの避妊・去勢⼿術は、全⾝⿇酔や⼿術のリスクがあるものの、メリットが多い⼿術になります。そのため、当院ではワンちゃん・ネコちゃんの健康を守っていくためにも積極的に検討いただくことをおすすめしています。避妊・去勢⼿術について悩まれている時は、当院までご相談ください。
避妊手術を行うと、メスの生殖器(卵巣、子宮、乳腺)の病気を予防できます。特にネコの乳腺腫瘍はほとんどが悪性で、ほとんどは避妊していないネコで発症すると言われています。加えて行動面(不安行動、ネコの発情期の鳴き声など)などの改善につながります。
去勢手術を行うと、イヌではオスの生殖器(精巣、前立腺)に関連した病気を予防できます。特に停留睾丸は腫瘍化しやすいため若齢時に摘出しておくことが重要です。またホルモンに関連した病気(会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫)の発症リスクを低下させ、マーキングや発情期のストレスが減少します。ネコでは尿スプレーの減少に加えオス特有の尿臭が緩和されることが期待できます。
去勢・避妊手術では各種生体モニター(心電図、呼吸数、麻酔濃度、動脈血酸素飽和度など)で状態を確認しながら手術を行います。また、手術中は体温が低下するため手術用保温マットを使用して体温の低下を防いでいます。鎮痛剤を各種使用し、痛みの少ない手術を心がけています。
ワンちゃん・ネコちゃんは⾔葉を話すことができません。
その分、健康な頃から体の状態を把握しておくことが、病気の早期発⾒・早期治療につながります。
少しでも⻑く、健康な状態を維持できるように、当院では年に⼀回、健康診断の受診をおすすめしています。
基本コース 5歳未満に おすすめ 6,600円 |
シニアコース 5歳以上に おすすめ 19,800円〜 |
しっかりコース 7歳以上に おすすめ 25,300円〜 |
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身体検査 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ |
フィラリア検査 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ |
血液検査 (血球計算・生化学19項目) |
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尿検査 | ⚫︎ | ⚫︎ | |
レントゲン検査 (胸・腹部) |
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エコー検査 (腹部) |
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エコー検査 (心臓) |
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心電図 | ⚫︎ |